耳が落ちる 丸山隆平編

 

美味しいものを食べて頬が落ちると表現するように、歌にもたしかにそれがある。

突然ですが、関ジャニ∞の楽曲を聴いていて耳が落ちそうになったこと、ありませんか?この感覚をどう言葉にするかは人それぞれなので《耳がとろける》というような言い回しのほうがしっくりくる方もいらっしゃれば、あとは……あと……うーん、あれっ、これしか思いつかなかった。

とまあそんなことは置いといて。

今日は私が好きな関ジャニ∞の楽曲、その中でもココが痺れる!というメンバーのソロパート(ただし彼らの曲はハモリも多いので完全なるソロパートとは言えない部分もあるけれど関係なく進めていくのであしからず)を勝手に選定して勝手に語っていきたいと思います。

 

※今回ソロ曲とユニット曲は除外

 

 

 

 

 

 

 

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ハァ……お顔が天才……。

 

いわゆる担当である丸山隆平くん。ここからはただただ私が思っていることを好きに自由に、そして冒頭でもお伝えしたように勝手に書き連ねていくのでそこんとこ、予めご了承ください、ともう一度断っておきますね。

 

 

 

ではでは、私が彼の耳落ちフレーズで真っ先に浮かんでくる一曲目がこちら!

 


『途方もない旅の果て 僕ら出会ってしまった
 結ばれない恋だけど ずっと愛してる』

Song by  クジラとペンギン

 

多分ここ、生きとし生けるもの、全人類皆好きだよね?

《切なくも甘酸っぱい》

これは丸山くんが得意とする歌い方だなと思う。こういう歌い方をさせたら彼は本当に上手い。そもそものベースとして、丸山くんは曲の世界観に入り込む性質があるように見受けられるので〈悲しい・切ない・孤独〉といったネガティブ系に寄れば寄るほどぐっと味が出てくるなと感じる。まあその点でいうと、クジラとペンギンはそこまで当てはまるわけではないし、さわやかな印象のほうが強いのだけど。

もし、この出だしを安田くんなんかが歌っていたら、またがらっと印象が変わるというか、どこか深みのある、切ないというより哀愁感を含んだクジラとペンギンになっていただろうなと想像するのだけど、全体的な曲調と歌詞を考えるとやっぱりここは丸山くんの声が合うなと思う。横山くんでもアリかな?と少し思ったりもするが、彼にはそんなことよりも散らばったジェリービーンズをこぼした私を慰めて一緒に踊ってほしい。

余談なのだけど、この曲を聴くといつもワンピースのラブーン(でっかいクジラ)を思い出す。わかる?わかる。

 

 

 

 

 

 『セツナサヒラヒラ 空から舞い降りる

 君がいなくなって ひとりぼっちの冬の夜』

 Song by 冬恋

 

ほんまにぼっち感がすごい。

いなくなる相手がいなくても全然悲しくなくてもこの歌声を聴いていたら顔がぎゅってなって未来の彼氏に振られる想像をして泣いちゃいそうになる。(豊かな想像力)

このとき丸山くんはたしか25~6歳。今よりもずっとずっとフレッシュさが残る声と、ジャニーズみが強い。この時点でも十分に歌は上手いけど、ここからさらに上手くなっちゃうんだもんな~。そして元から持っているハモリの才能もぐんぐんと開花していく……。おっそろしいな~楽しいな~。ライブも良いけど関パニで歌っていた映像も見たくなるね。この曲を聴かずして冬は越せないで賞。

 

 

 

 

 

 

『ありのまま話すよ 君のこと想う気持ち
 いつだってそのことを 考えてるよ』

Song by background

 

この曲はきっとすばるくんの印象がすごく強いと思うんだけど、でも丸山くんも最高なんだよな~。聴き手に語りかけるような歌詞、これもまた彼が得意とする系統だと思っている。ひと言葉ずつ下がる語尾の隙間につい、うん、うん、っと相槌を打ってしまいたくなる。そのあとに続く村上くんの畳みかけるような歌い方、そこからサビへと広がるあの感じもたまらなく良い。関ジャニのおっちゃんたちはこういう良曲なカップリングがごろごろとあるから悶々するよね~。backgroundは是非ライブで聴いてみたい曲のひとつだったんだけど、やっぱりすばるくんありきだよな~~、しみじみえんえん。

 

 

 

 

 

 

『優しい風に ただ身を任せて

 徐々に増えてゆく明かりを

 頬杖をついて見下ろす』

Song by 渇いた花

 

カレーライス。これはまじカレーライス。嫌いな人いる?あ、いる?じゃあ唐揚げ。まじ唐揚げ。

 

 

 

 

 

 

 

『どんなに愛が裏切っても

 手をつく大地は暖かい』 

 Song by まだ見ぬ地図

 

これ、あまり話題に上がらない印象があるけどめっちゃ好きなんですよね。穏やかな曲調で始まるけど、出だしの歌詞が《どんなに愛が裏切っても》って中々のパンチない?このパートを担当する丸山くんもまた、穏やかな声で歌っているのでなんかすごく中和されているけど。そして丸山くんの《あったかい》はこの地球上で一番あったかい場所。MVだったら、例えばイントロはだらんっと丸まる彼の背中のバックショットを引きで。丸山くんがお昼間の防波堤の上でぼんやり海を眺めながら歌い始める横顔を撮りたい。ぽかぽかの日差しをたっぷり吸った防波堤のコンクリートに手をついてる感じ。どこからともなくフェードインしてくる錦戸くんと安田くんの背中も素敵だろうな~

 

 

 

 

 

 

 

 『書きかけの落書きはいつも

 未来の向こうを指している』

  Song by 未来の向こうへ

 

多くを語る必要あらず。

 

 

 

 『抱き寄せるたび遠くへ

 君の心はかすんで

 切ない夜にその名前を

 呼んでみても 君はいない』

 Song by さよならはいつも

 

47…。これもまた多くを語る必要あらず。

 

 

 

 

 

 

 

『不意に見せた冷たい視線

 作り笑いも歪んで
 サヨナラ言いかけた君の

 唇を思わずキスで止めた』
Song by アカイシンキロウ

 

ザ、ジャニーズソング。とりあえずpuzzleはアカイシンキロウと一秒KISS嫌いな人おらんやん?ほんで丸山くん、めちゃくちゃサヨナラ言いかけた君の唇を思わずキスで止めてそうすぎるやん?始まりから終わりまでたっぷりと丸山くんの声が味わえるアカイシンキロウ大好き芸人。ライブだと「止めた"ッ"」←ってここ、最後まで言い切らずに途切れるじゃないですか。ただの息切れだと思うんだけど、あの途切れる瞬間があることによってキスで止めた感が増すよね。絶対ただの息切れなんだけど。でもあれだけ踊ってあのクオリティ。特に安田くんは、ってそれは今もだけど、あの人踊ってようがなんだろうが全然平気で歌えちゃうんだよな。すっぎょい。

 

 

 

 

 

 

 

『追いかけても叫んでも振り向かない
 カラダに巻きつく罪のトゲ
 もう何も感じない
 さめない夢の中で笑う君はまるで悪魔だ』
Song by Black of night

 

とりあえず、安田くんに足向けて寝れるヲタクいる?

(´Д`)ハァ………こんな人が好きなグループのメンバーにいるってもうそれだけで幸せだね。一生ついてこ。ちなみにCD音源よりはライブでの低い声の方が好みではあったかな?同じときに披露していたTheLightもCD音源よりライブの方が何倍も声が低くて大好きなんだよな~。「あくぅまっだっ」の「だっ」はい好き。はいはいはい好き。この曲の出だしを担う自担、めちゃめちゃに誇らしいやん。

 

 

 

 

 

 

『I'm sorry merry christmas
 だからこそ抱きしめてあげられるぜ』

 Song by キミへのキャロル

 

夜に外を歩いていてシャッフルなんかでこの曲が流れてくると、意味もなくスキップしてみたくなったり、首に巻いたストールにきゅって口元隠してにやけたくなったりする完全に不審者ソングです(語弊)

ラスサビ前の倉丸の掛け合い。「I'm sorry merry christmas……」なんてしっとりな歌い方から一転、遅刻してもうたけど、プレゼントあらへんけど、「だからこそ抱きしめてあげられるぜ~~え~~~~」で一気にやらかしたヘマを無理くりに包めとるこの感じ。 これぞ関ジャニにおける恋愛ソングの代名詞感isむっちゃある。まあ待たされる側から待たせる側に進歩したことは良しと……せんわい!(笑)なんにせよ歌い方も人選もグッジョブ!こちらも冬恋同様、この曲を聴かずして冬は越せないで賞。

関ジュの子たちが一足先に歌われるようで。おっちゃんたちのもはよ聴きたいねんけど~!とは思いつつ、おっ、こういう曲があるってことは一応把握してるのね?ってちょっと前向き。忘れたころにぽこんって歌うかな。名古屋とかで。きっと私はいないときに~~~~!!!(涙)(涙)(涙)

そういうもんやねん。

 

 

 

 

 

 

『苦しむために生きないで

 あなた自身を愛してくれ』

Song by ふりむくわけにはいかないぜ

 

関ジャムでサンボマスターと自身初ボーカルでのセッションを終えてから、こういう歌い方がぐっと増えた丸山くん。気持ちが高ぶったときの音の外れ方が個人的にはすごく好き。これまでの彼は曲の世界観には入り込むけれど、例えばすばるくんのような感情をむき出しにして歌うようなところはあまり見られなかったように思う。へそ曲がり・がむしゃら・あおっぱな、などの丸山メインソングになるとまた話は変わってくるのだけど(笑)

でもやはり、そもそもがハモリをメインにやってきている彼だから、根本は相手の声に寄り添おう、上手に丁寧に歌おう、と思う気持ちが頭の端にずっとあるのかもしれない。これは同じようにハモリがメインであった安田くんにも言えることなのだけど、そこに関してはどうしても安田くんが何倍もうわてだろう。あの人の表現力は天性の部分も大きいのだと思う。

と、まあ話が逸れてしまったけど、ここで再び丸山くんの話に戻る。彼は自分のソロパートにしても、ハモリのときと同じく丁寧に、外さないように、曲の空気をよく読んで、というような、どこか冷静で、そして曲の中に生きる自分を、また一歩引いた外側から見つめているような印象があった。これはおそらく丸山隆平という人間の根本的な性質なのだろうけれど、それがここ数年は、特に関ジャムが始まってからは目に見えて変化してきているような気がするのだ。こんないち音楽ド素人ヲタクの目線で申し訳ないが。

 

で、それらを踏まえたうえで今年一番痺れた耳落ちフレーズはやはりこれだろうか。

 

 

 

『凍える夜は怯えて 耳を澄まして

 声を聴かせて 日々を照らして…』
Song by ここに

 

6人体制一発目のシングルだ。CD音源でも十分胸にくるものはあった。だけど、歌番組やライブで、片耳を塞いでぐっと固く目をつぶり、そして心から叫ぶように歌っていたあの声は、ディスクなんかには収まらない。収められない。痛くて苦しくて息が詰まる。だけど絶対に目を逸らしちゃダメだと奮い立たせられる。この歌にここまでの感情がのってしまうのは必然だろう。意識はしなくとも、このシングルは6人全員がそうだった。

 

さて、今年はシングルのリリースがこの楽曲1枚のみとなったが、来年には我らが錦戸亮主演ドラマの主題歌『crystal』のリリースがすでに決定している。 いわばセカンドシングル。この曲のタイトルになっている"crystal"は隠語で覚せい剤という意味もあるらしいのだけど、えっ、なんかそれだけで超わくわくしちゃうよね。PVとか絶対ええ感じの黒系のなんかかっこええやつやんだって。楽しみだね~~!

 

ってことでいっぱい語りすぎたけど、この辺でさらばだっ!

 

 

安田くんの耳落ちソングも書きたいな。

 

本当はStreet Bluesも入れたかったんだけど、この曲に関してはまた後日妄想を垂れ流したい。

 

今度こそ本当にさらばっ。ほな!

 

 

 

 

渋谷すばると正しい街

人生には、三つの坂があるんですって。上り坂、下り坂、まさか。絶対なんてないんです。人生ってまさかなことが起きるし、起きたことはもう元に戻らないんです。レモンかけちゃった唐揚げみたいに。

ドラマ『カルテット』より








感情の整理と備忘録。



2018年4月15日 午前9時35分

ファンクラブ会員限定の伝言板より、「ファンの皆さまへお知らせ」というメールが届いた。関ジャニ∞メンバーから大切なお知らせがあります、と。午前11時にサイトをご覧ください、と。

ここで、ようやく、だった。

私は「渋谷すばる脱退」という記事を知ったとき、1ミリも信じることがなかった。ファンクラブからメールが送られてくる前日には、ネットニュースで「渋谷すばるが緊急会見」という情報も出ていたがそれについても同様に、なんの疑いもなくガセだと思っていた。

メールが届いてから11時までの約1時間半はとても果てしなく、長い長い時間だった。

そして、11時を1分過ぎた頃だった。回線が混み合うのを考慮して、すでにまだ真っ白のままであるそのページを開いていた為、時間が丁度になってから数回リロードを繰り返した程度ですぐに見ることができた。

ジャニーズ事務所を退所させていただくことになりました」

真っ先に目に飛び込んできたのはこの文字だった。

渋谷すばるから始まり横山裕(侯隆)で終わるメンバーの文章。やたらと長いスクロールバー。全然読めなかった。指を動かしはするが、文字を理解して読み進めていくことはできなかった。

ただ、この時点で言及してくれていた村上くんの、ツアー初日から6人、という文字だけはハッキリと目についた。その瞬間、スマホを投げて笑えるほど泣きじゃくった。

この時の自分を側から見ると、きっとドラマや映画でよく目にする、警察で遺体確認直後に床に崩れ落ちる親族や友人恋人のそれそのものだったと思う。

まあ、彼は死んだわけじゃないからこんな例えはどうかと思うのだけれど、でも退所すると知った直後は死んだんだと思った。6人という文字で完全に心が突き落とされてしまった。

これはヲタクにありがちな表現だと思うのだが、もう「見れない」ではなく、もう「会えない」という気持ちで全身が埋め尽くされてしまったのだ。肉体的なことではなく、アイドルとファンの関係性の中で、彼は死んだのだと思ったのだ。

とっても自己的。6人のことではなくまず自分の気持ちだった。

昼に行われた記者会見は3日ほど経ってから、全てを通しで観ることができた。



なんでなんで?→悲しいよ寂しいよ嫌だよ→は?ふざっけんなよ→ああそうかこれは夢か→なんでなんで?

大袈裟にいうと、会見から約1週間ほどは、この感情1つ1つの流れを1日ごとではなく毎分毎秒刻みで繰り返すことになった。そりゃお尻に変なできもんも出来る。ありがとう、テラマイシン(塗り薬)(良い薬です)。


だけど。でも。やっぱり。


もう断言してもいいのではと思うほど、ファンの誰もが想像していなかった関ジャニ∞渋谷すばるジャニーズ事務所退所。

彼の頭の中に、関ジャニ∞から去るという選択肢が浮かんだことへの驚きと、そしてその選択を取ったことへの驚き。

すばるくんは
"ヨコとヒナがいないと生きていけないんじゃないの?"

いわゆる「担当」という位置に居ない人だったからこそ余計にかもしれない。関ジャニ∞を好きになってから今回の件を知るまで、彼だけを注目して見ることがなかった私には、このフィルターはとんでもなく分厚くて頑丈なモノだった。




36歳。

そっか、すばるくんはもう36歳だったんだ。

残りの人生を半分と考え、一人の人間として自分の未来を想像する。



 いろんなもの
 見てきた

 見えなかったもの
 見えてたもの
 見えてきたもの

 世界はすばらしい

 これからも もっと
 見たいんだ


 自分の声や
 色んなひょうげんが
 どこまでとどくのか
 一生でためしたい
 どこまでいけるかな


昨日、ソロツアーで販売していた彼の絵本を当時ぶりに読んだ。

どうにか彼の決断を応援できる気持ちに持っていきたくて、この絵本を含めてここ数日、これまで全くと言っていいほど読んでこなかった彼のインタビュー記事を探しては引っ張り出してきて読み漁っていた。

俺は興味のないことはやらずにきた。
音楽を好きになる前は色々やった。
やりたくないことは無駄だし
自分の好きなことをやればいい。
その方が未来の自分は後悔しない。

嘘をつかない。人にも自分にも。
嘘をつくのが難しいとかいう以前に、自分に嘘つけないから。根っこは全部ここ。『あきらめない』とか『曲げない』とかも全部そこやもん。
けどあえて言うなら、曲げない、かな。というか曲げられないんやけどね。

自分の伝えたかったことが届き始めている気がする。音楽を純粋に届けるフェスのような場はよりわかりやすいかもしれない。
でも俺は相手や場所関係なくずっと同じ思いで同じ言葉で伝え続けてきたつもり。
10周年。やっとスタートラインに立てたと感じたあのときに目指していた場所はもう超えられたと思っている。

『生きろ』は少し前の俺
『Answer』は今の俺が反映されているんじゃないかな


つい最近の言葉から昔の言葉まで、とにかく手元にあるものは沢山読んだ。最後に読んだのが絵本だった。読めば読むほど、形容することのできない、どうしようもない、たまらない気持ちになった。


渋やんを見ていて、"シンプル・イズ・ベスト"がいかに大切かってことに気づかされた気がする。
渋やんは自分を削ってでも
どんなに傷ついても
大事なところは絶対守ってるから。
自分の中の聖地があって、その部分の純粋さを歌とか、言葉とかにのっけて表現してる。だからビリビリ伝わるものがあるねん。俺は、つい武装したり、傷つかないようにイヤなことは跳ね除けがちやから。


これは私の好きな人が話していた言葉だ。

『シンプル・イズ・ベスト』

本当にこの言葉通りの人だったなと
私はそこに改めて気づかされた気がする。

小ちゃくて大っきな少年で初老。(日本語)

渋谷すばるの人生は、どこを切り取っても音楽であったし、音楽のために海外に行くのだから結果としてこの先の人生も音楽である。


音が好き 歌が好き


彼の中にはきっとそれ以上も以下もなく、自分の感情に誰よりも真っ直ぐなだけ。

本当にどこまでもいってもブレなかった一貫性。

カッコイイを通り越してもはや腹立たしいくらいだけれど、私は結局、彼のそういう部分が好きだったし大好きだった。




冒頭でも引用したが、カルテットに出てくる台詞の数々が現在の状況に重なりすぎていて辛い。たまたま見返していたのがこのタイミング。ある種の運命的なものを感じてもいるが、こんな運命はもちろん望んでなどいなかった。

夫婦って別れられる家族なんだと思います

この人にはわたしがいないと駄目っていうのは、大抵この人がないとわたし駄目、なんですよね

いなくなるのって消えることじゃないですよ。いなくなるのって、いないってことがずっと続くことです。いなくなる前よりずっと傍にいるんです。


これらは全て主人公の台詞だ。
ある日突然、夫が失踪してしまった主人公が語る台詞だ。


夫婦を関ジャニ∞に置き換えてしまう。

遡って三馬鹿の関係性を考えたとき、横山くんと村上くんならもしかすると、一度はそんなことを頭に浮かべたことがあるかもしれないと想像した。そしてそうであったのなら、最終的に二人のたどり着く先は「大抵」なのだろうと思うとやるせない。

最後に載せた台詞は、大倉くんもラジオで似たようなニュアンスのことを話していたが、彼ら6人にも、そしてこれからも応援していくファンにとってもあてはまる台詞だろうと思う。


いないってことがずっと続く。

それは一体どれほど痛みや苦しさや虚無感なのだろうか。





とまあ、ここまで感情の赴くまま支離滅裂にひたすら書いたところで、最後にこのブログ記事タイトルにした「渋谷すばると正しい街」についても触れておく。

ここで指している正しい街というのは1999年に発売された椎名林檎の1作目のアルバム、無罪モラトリアムの中に収録されている曲のことである。シングルではないけれど、まあむちゃくちゃ有名な曲なので知っている人は沢山いるだろう。

椎名林檎がデビュー直前、福岡で交際していた当時の恋人へ上京するために別れを告げた際のやりとりと心情を綴った曲。

私は彼女の曲をよく好んで聴いているけれど、ファンや!というほどのレベルではない為、ここに書いた以上のことは(裏エピソードなど他にあるのだとすれば)知らない。なので、これをこのまま鵜呑みにして進めていく。


詞の最初と最後に出てくるこの言葉


 あの日飛び出した
 此の街と君が正しかったのにね

別れた恋人がきっかけで作られた曲、という点だけ考えればこの詞は、その彼が正しく、夢を追って街を出た彼女が間違っていたことになるのだけど、でも、だ。結果として椎名林檎は成功している。今もなお第一線で活躍しているアーティストである。

……こんなカッコイイことあれへんがな。

夢破れていない彼女が歌う。そりゃあこの詞の通りに思ってしまう日もきっとあっただろう。でも結果。全ては結果だ。

‪勝手に飛び出して行くすばるくんに対しても、私はいつかそんな風に思えたらと願ってみたりする。

彼の場合は、会見での言葉を聞く限り「音楽の追求」という理由で出ていくので、決して明確な成功を求めて事務所を辞めるわけではないのだろうけど、引退ではなく表現は続けていくと、何かしらの形で発表する機会があればと明言した以上、また再び彼の作る何かに触れられるときを、そしてその願いを抱いてしまう。


絶対に思ってほしくない。あのまま関ジャニ∞に居たことが正しくて、これまで築き上げてきた全てを手放して出て行った自分が間違っていたんだと、絶対に絶対に思ってほしくない。


何様だよ。


私が誰よりも私に突っ込んでいる。でも、ただのファン。渋谷すばるは友達でもなく知り合いでもなく、こちらの存在すら知らない遠い人。気持ちをぶつけることなど、引き止めることなど到底出来ないところにいた無力な一人のファン。

どう思おうが勝手だとここは開き直る。




もう5月、まだ5月。

この感情はずっと抱えたままでいいんだと言ってくれる人がいて良かった。きっとあなたがそうだったように、私にも次のステージへ向かう時間がまだまだ必要だ。

大丈夫かな。大丈夫だよ。応援したいと思える気持ちがもう応援してることと一緒だもん。

あーあ。くっそやろう。

だいすき、すばるくん。

スバラジのジングル、めっちゃええやん。
私もCD化してくれたら絶対買うで。

知らんけど。